自分が年金をもらう頃には、いくら受給できるのか気になる方は多いでしょう。インターネットやテレビなどで、高齢年金世帯の生活は苦しいといったニュースを目にすると、将来が不安になることがあります。
生活が苦しい世帯がある一方で、厚生年金を月額30万円以上もらっている方もいます。そのようなうらやましい方はどのくらいいるのでしょうか。また、現役時代に年収がいくらあれば実現できるのでしょうか。
本記事では、厚生年金を月額30万円以上受給している方の割合や、現役時代の年収について解説していきます。
1. 国民年金・厚生年金の平均受給額
国民年金は、現役時代に自営業や個人事業主、フリーランスなどの方が加入する年金制度で、保険料を納めた月数に応じて受給額が決まります。
40年間(480ヵ月)保険料を払い込むと、満額である月額6万8000円(年額81万6000円)が受給できます。
厚生年金は、現役時代に会社員や公務員が加入する制度で、国民年金に上乗せして支給されるものです。
年収や厚生年金への加入期間に応じて受給額が決まり、一般的に年収が高いほど、また、加入期間が長いほど高額になります。
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は5万6316円、厚生年金は14万3973円です。
国民年金は男女間で大きな差はありませんが、厚生年金では約6万円ほど男性の方が高額になっています。