4. 老後資金の準備を早めにスタートしよう
今回は「年金生活者支援給付金」について詳しく解説しました。
老齢年金生活者支援給付金の基準額は「5310円」とされています。物価高によって生活コストが上がっている現状では、たとえ5000円程度でも支援を受け取れることは、生活費の負担を軽減できるため有難いものです。しかし、この支援は一時的なものであり、将来にわたって一生続くものではありません。
そもそも、国からの給付金がなければ生活が厳しいという状況は根本的な問題です。これを解決しない限り、老後の生活に余裕を持つことは難しいでしょう。
そのため、現役世代の私たちが優先して行うべきことは、「年金だけでは足りない生活費を補うための老後資金を準備すること」です。老後には、日々の生活費だけでなく、介護や住宅の修繕など、まとまった支出も発生する可能性があります。それらに備えて資金を計画する必要があります。
まずは、年金で不足する生活費を補うための老後資金の準備が最優先です。人によって必要な額は異なります。年金だけでギリギリ生活できそうな方もいれば、数千万円単位での老後資金を準備しなければならない方もいます。
最初のステップとして、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を使って将来の年金見込額を確認し、自分に必要な老後資金を計算することが大切です。そして、その情報を基に老後資金を準備するためのマネープランを立てていきましょう。
参考資料
- 杉並区「令和6年度新たな住民税非課税世帯等に対する物価高騰対策支援給付金(10万円)の支給(6年8月3日更新)」
- 内閣官房「よくあるご質問」
- 武蔵野市「所得税は非課税でしたが住民税は課税になりました 非課税となる基準が異なりますか」
- 武蔵野市「物価高騰対策給付金(令和6年度住民税非課税世帯等給付・定額減税調整給付)」
- 武蔵野市「物価高騰対策給付金(令和6年度住民税非課税給付)」
- 武蔵野市「物価高騰対策給付金(令和6年度こども加算)」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要
鶴田 綾