3. 厚生年金を最大限受け取るには?

上記計算式から、厚生年金を最大限受け取るには以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  • 加入期間を長くする
  • 毎月の給料を63万5000円以上にする
  • 賞与は1回の賞与額を150万円以上にして年に3回受け取る

厚生年金は最大で70歳までの加入となっており、下限は設定されていませんが、会社員として働くことを考えると、早くとも16歳程度からとなるでしょう。

16歳から70歳まで厚生年金に加入した場合、加入期間は648月となります。

また、標準報酬月額が32等級で、150万円の賞与を3回受け取った場合の平均報酬月額は以下の通りです。

  • {(65万円×12ヶ月)+(150万円×3回)}÷12ヶ月=102万5000円

以上から、厚生年金の報酬比例部分の受給額は以下の通り計算できます。

  • 102万5000円×5.769/1000×648ヶ月=383万1770円(端数四捨五入)

このため、厚生年金の月額は以下のようになります。

  • 383万1770円÷12ヶ月=31万9314円

上記のような条件を満たすことで、理論上はひと月で30万円超の厚生年金を受け取れることが分かりました。

上記に加えて、老齢基礎年金や厚生年金の経過的加算、加給年金額なども条件を満たせば受け取ることが可能です。