2. 厚生年金の受給額を求める計算式

ここでは、厚生年金の受給額を求める計算式を見ていきましょう。

厚生年金の受給額を求める基本の計算式は以下の通りです。

  • 受給額:報酬比例部分+経過的加算+加給年金額

要件を満たすことで、経過的加算や加給年金額を受け取ることができますが、主な部分は報酬比例部分だと考えてよいでしょう。

報酬比例部分を求める計算式は以下の通りです。

報酬比例分:以下のA + B
A:平成15年3月以前の加入期間
平均報酬月額×7.5/1000×平成15年3月までの加入期間の月数
B:平成15年4月以降の加入期間
平均報酬月額×5.769/1000×平成15年4月意向の加入期間の月数

平均報酬月額は、期間中の標準報酬月額と標準賞与額の平均額です。

また、2024年度時点で標準報酬月額は1等級(8万8000円)から32等級(65万円)までとなっています。

2020年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表

2020年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表

出所:日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版)

なお、32等級(65万円)にするには、毎月の給料を63万5000円以上で設定しなければなりません。

また、賞与は1回の上限が150万円となっており、1年に3回以下で設定する必要があります。