3. 【2024年度は3.2%増】年金生活者支援給付金の給付額はどのくらい?

年金生活者支援給付金の支給金額は毎年度改定されており、2024年度は3.2%の増額となりました。

【写真1枚目/全5枚】年金生活者支援給付金の支給金額。次の写真で実際の「手続き方法」を解説

年金生活者支援給付金の支給金額

出所:日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」

年金生活者支援給付金は、物価の変動に応じて支給金額が改定されます。2023年の物価変動率(3.2%)に基づき、2024年度の給付基準額は3.2%引き上げられました。

3.1 老齢年金生活者支援給付金|給付基準額

「老齢年金生活者支援給付金」の給付基準額は〈月額5310円〉です。

ただし、全ての方が上記の金額を受給できるわけではありません。なぜなら、保険料免除期間や保険料納付済期間などに応じて給付基準額が算出されるからです。

3.2 障害年金生活者支援給付金|給付基準額

障害等級により、「障害年金生活者支援給付金」の給付基準額が異なります。

  • 障害等級1級:月額6638円
  • 障害等級2級:月額5310円

3.3 遺族年金生活者支援給付金|給付基準額

「遺族年金生活者支援給付金」の給付基準額は〈月額5310円〉となります。

ただし、子どもが遺族基礎年金を受給している場合は、以下のとおり給付基準額が異なります。

  • 給付基準額〈月額5310円〉÷遺族基礎年金を受給している子どもの人数=遺族基礎年金を受給している子ども1人つき支給される給付基準額

3人の子どもが遺族基礎年金を受給している場合(一人あたりの金額)

3人の子どもが遺族年金を受給しているケースを例に、子ども1人あたりに支給される「遺族年金生活者支援給付金」の給付基準額を計算します。

  • 給付基準額〈月額5310円〉÷子ども3人=子ども1人あたりの給付基準額〈月額1770円〉

ここまで、年金生活者支援給付金の給付基準額(月額)について解説しました。

実際は、公的年金と同様に、2カ月分が1度に支給されます。

年金生活者支援給付金の新たな対象となる方は、申請手続きが必要です。次章で、申請方法を確認しましょう。