近年、世界情勢の影響を受けて、電気代やガソリン価格が大幅に上昇しているほか、食品や日用品にも価格高騰の波が押し寄せており、家計への負担がますます大きくなっています。
本記事では、年金生活世帯である70歳代の「年金額・貯蓄額」は平均いくらなのか、その実情について詳しく解説していきます。
1. 70歳代のお金事情
実際の年金生活世帯の財政事情はどのようになっているのでしょうか。
ここでは、70歳代にフォーカスし、平均年金額や平均貯蓄額を紹介しながら、その現状について考察していきます。
1.1 家計収支
総務省統計庁が公表している「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、70歳以上の二人以上世帯における、1か月の平均消費支出は24万9177円となっています。
では、実際に年金や貯蓄だけで、毎月この額の消費支出をまかなえるのでしょうか。
ここからは、まず70歳代の平均年金額について、見ていきましょう。