2024年10月15日には、8月分と9月分の年金が支給される予定です。厚生年金の受給額について、特に「月額15万円以上」の人が多数派なのか少数派なのか、気になる人も多いでしょう。

この記事では、厚生年金月額が15万円以上の受給者の割合や、厚生年金受給額の内訳について解説します。年金受給額の現状を把握し、将来受給できる年金額について考えるきっかけにしてみてください。

1. 厚生年金とは?

まず、厚生年金について基本的な情報を押さえておきましょう。

厚生年金は、主に会社員や公務員が加入している公的年金制度で、老齢基礎年金の上乗せとして加入します。

【写真全3枚中1枚目】日本の年金制度の仕組み。2枚目では厚生年金の平均受給額を一覧表で紹介

日本の年金制度の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

国民年金は主に加入期間によって支給額が決まるのに対し、厚生年金は加入期間に加え、給与や賞与の額によっても支給額が異なります。

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和4年度末における厚生年金の平均月額は14万3973円です。