2024年9月20日に公表された消費者物価指数によると、8月の生鮮食品を除いた総合指数は108.7(2000年=100)となり、前年同月比で2.8%の上昇となりました。
上昇率は4ヶ月連続で拡大しており、物価上昇は私たちの生活に大きな影響を与えています。
そんな中、「貯蓄に取り組む余裕がない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで知っておきたいのが、同世代の平均貯蓄額についてです。
この記事では、年代別の平均貯蓄額や、2000万円以上を貯蓄している世帯の割合について紹介します。
後半では、順調に貯蓄に取り組める人の特徴についても紹介しますので、ぜひ家計の見直しを行う際の参考にしてください。
1. 同世代の「平均貯蓄額」を確認しよう
貯蓄に取り組む際は、同世代の貯蓄状況がひとつの目安となります。
金融広報中央委員会の調査によると、二人以上世帯における世代別の平均貯蓄額と中央値は下記の通りです。
1.1 30歳代〜60歳代の平均貯蓄額(二人以上世帯)
- 30歳代:平均値601万円・中央値150万円
- 40歳代:平均値889万円・中央値220万円
- 50歳代:平均値1147万円・中央値300万円
- 60歳代:平均値2026万円・中央値700万円
平均額を見ると、年齢と比例して貯蓄額が増えており、50歳代では1000万円、60歳代では2000万円を超える結果となっています。
一方、中央値は平均額と大きく乖離がある状況となっており、60歳代でも1000万円を超えていません。
これらの結果から、どの世代もまとまった貯蓄ができている人と、そうでない人の格差が大きいことが推測できます。