今年も10月になりましたね。この時期、年金生活者の方には2か月に1回の年金支給日が待っています。
年金生活に入ると、時間の余裕ができて趣味や旅行を楽しむ方もいらっしゃいますよね。
一方で「年金だけで生活するのは大変」って声も聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
特に最近は物価もどんどん上がっていて、家計に頭を悩ませている人も多いでしょう。
実際、今年の6月に政府は「物価高の中で食費の高騰などに苦しんでおられる年金(生活)世帯や低所得者世帯を対象として、追加の給付金で支援することを検討いたします。」と発表ていました。詳細はまだ未定ですが、続報が待たれます。
では、年金だけで生活してる人は、具体的にどれくらいの金額でやりくりしているのでしょうか。
そこで、今回は年金の平均月額を年代別に見ていきましょう。
1. 【公的年金】国民年金・厚生年金の仕組みをおさらい
日本の年金制度は「2階建て構造」と聞いたことがある人もいるでしょう。具体的にどんな仕組みなのか知らない人も多いかもしれません。
そこで、国民年金と厚生年金のそれぞれの特徴を簡単に説明していきます。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
国民年金の保険料は一律で、毎年少しずつ改定されます。2024年度は月額1万6980円です。
この金額をどれくらいの期間支払ったかによって、将来もらえる年金額が決まります。
例えば、満額受け取るためには、全期間納付が必要で、その場合は月額6万8000円になります。
1.2 厚生年金(2階部分)
厚生年金は、会社員や公務員などが加入するものです。国民年金にプラスしてもらえます。
給与や賞与から保険料が引かれる形で、働いている間に積み立てられていきます。支給される金額は、基本的にはどれだけ働いたか、そしてどれだけの報酬を得ていたかで決まります。
この「2階建て」の仕組みが、日本の公的年金制度の大枠です。
さて、年金は実際どれくらいもらえるのでしょうか。
厚生労働省が発表している「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、国民年金と厚生年金(国民年金を含む)の平均月額が公表されています。
ここからは、年代別の受給額を詳しく見ていきましょう。