1. 【令和の年金世代】トイレなどの介護が必要になったら「誰に介護してもらいたい?」
内閣府の「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果(※)」では、「将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、「誰に介護を頼みたいか」 という設問があります。
※調査対象は、施設入所者を除く全国の65歳以上の男女合計4000人
1.1 トイレなどの介護が必要になったら「ヘルパーなどに頼みたい」が約半数
将来、排せつ等の介護が必要になった時、誰に介護を頼みたいか
全体(n=2228)
- ヘルパーなど介護サービスの人:46.8%
- 配偶者:30.6%
- 子:12.9%
- 子の配偶者:1.0%
- 兄弟姉妹:0.8
- その他の家族・親族:0.4
- 友人・知人:――
- 特にない:4.3%
- その他:1.2%
- 不明 無回答:1.9%
上位回答は、「ヘルパーなど介護サービスの人(46.8%)」「配偶者(30.6%)」「子(12.9%)」に次いで「子の配偶者(1.0%)」となっています。その割合は、女性 58.0%、男性 34.3%と、女性が高めですね。
「配偶者」と答えた人の割合は男性 50.8%、女性 12.5%と圧倒的に男性が高い結果となりました。ここで「子」や「子の配偶者」と答えた人について、さらに深掘りしていきます。
1.2 「子」や「子の配偶者」に介護してほしい人の割合は?
「子」と「子の配偶者」に介護してほしいと回答した人の割合はどのくらいでしょうか。子どもがいる回答者に絞ってその割合を見ていきます。
- 子供あり(同居のみ)(n=299):26.1%
- 子供あり(別居のみ)(n=1127):9.8%
- 子供あり(同居・別居ともに)(n=572):17.0%
また「子の配偶者」と回答した人の割合は
- 子供あり(同居のみ)(n=299):1.7%
- 子供あり(別居のみ)(n=1127):0.3%
- 子供あり(同居・別居ともに)(n=572):2.6%
また、「子」「子の配偶者」と答えた人の割合を、都市規模別に見てみると……。
- 大都市(n=584):子9.1% 子の配偶者0.9%
- 中都市(n=888):子14.1% 子の配偶者0.7%
- 小都市(n=555):子14.6% 子の配偶者1.3%
- 町村(n=201):子14.4% 子の配偶者2.5%
子ども世代に介護を頼みたいと考える人の割合は、「町村>小都市>中都市>大都市」と、都市規模が大きいほど低くなっていく傾向が見られます。