3. 10万円給付の対象の「均等割のみ課税世帯」とは?

現在実施中の10万円給付ですが、「住民税非課税世帯」以外に「均等割のみ課税世帯」も給付の対象です。

住民税は「均等割」と「所得割」の2つから成り、どちらも非課税である場合に住民税非課税と見なされます。

ただし、「所得割」が非課税で「均等割」のみが課税される世帯も存在します。

東京都23区内の場合、均等割のみ課税世帯の要件として、以下の所得基準が適用されます。

  • 同一生計配偶者または扶養親族がいる場合: 35万円 × (本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数) + 42万円以下
  • 同一生計配偶者および扶養親族がいない場合: 45万円以下

2023年度の給付支援から「均等割が課税される世帯」も給付対象に含まれており、2024年度もこの措置は続く見込みです。

4. 【一覧表で確認】「住民税非課税世帯」年代別の割合とは?シニア世帯が多いのか

厚生労働省「令和5年国民生活基礎調査」を参考に、年代別の住民税非課税世帯の割合(全世帯に占める住民税非課税世帯の割合)を確認しましょう。

住民税非課税世帯の年代別割合

【一覧表】住民税非課税世帯の年代別割合

出所:厚生労働省「令和5年国民生活基礎調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 30歳代:12.0%
  • 40歳代:10.0%
  • 50歳代:13.6%
  • 60歳代:21.7%
  • 70歳代:35.9%
  • 80歳代:52.5%
  • 65歳以上(再掲):38.1%
  • 75歳以上(再掲):49.1%

65歳以上の世帯では38.1%が、住民税非課税世帯に分類されています。

シニア世帯に住民税非課税世帯が多い背景には、給与収入と年金収入が同じ場合、一般的に年金の方が所得が低くなることがあります。

そのため、高齢者世帯は住民税非課税世帯に該当するケースが増えているのでしょう。