5. まとめにかえて
ここまで、年金の仕組みや各世代の年金受給額について確認してきました。
国民年金の平均は5万円台で、厚生年金では14万円台でした。年代別でも大きな差はありません。これらの年金額で毎月の生活費が足りなければ、老後は貯蓄を取り崩しながら生活していくことになります。
豊かな老後を送るためには、年金だけでは厳しい現状があります。ご自身が理想とする老後を送るためには、毎月の生活費としてどれくらい年金の上乗せ部分を準備しておく必要があるか考えてみましょう。
話題のNISAやiDeCoは国が税制優遇している制度です。これらを活用して老後資金の準備をするのも良いでしょう。
また、金融商品の中には積立たお金を基に、ご自身が亡くなるまで一生涯の年金として一定額を受け取れるものもあります。人生100年時代といわれる中、一生涯受け取れるというのは安心感があります。
皆さんのまわりで豊な老後生活を送っている方は、こういった様々な資産形成で老後資金をコツコツ準備してきた方かもしれません。
年金だけに頼るのではなく、自助努力が必要な時代になっています。この機会に一度、老後について考えてみましょう。
参考資料
橋本 高志
