2. 老後の平均的な生活費はいくら?

総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上・無職世帯の家計収支は以下のようになっています。

2.1 無職夫婦世帯の家計収支

  • 実収入:24万4580円
  • 消費支出:25万959円
  • 非消費支出:3万1538円
  • 不足分:3万7916円

2.2 無職単身世帯の家計収支

  • 実収入:12万6905円
  • 消費支出:14万5430円
  • 非消費支出:1万2243円
  • 不足分:3万768円

調査結果によると、無職夫婦世帯および無職単身世帯のどちらの世帯においても、月3万円以上が不足したとのことです。

仮に、毎月3万円以上の赤字が30年間続くとすれば、老後資金は1000万円以上必要になる計算です。

普段の生活費以外にも突発的に大きな出費が必要となるケースも考えられるため、平均値だけを見れば貯蓄900万円では心もとないかもしれません。