株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり小反落、後場にマイナス圏へ急降下

2018年7月19日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,764円(▲29円、▲0.1%) 5日ぶり小反落
  • TOPIX 1,749.5(▲1.6、▲0.1%) 5日ぶり小反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,044.8(▲4.9、▲0.5%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:942、値下がり銘柄数:1,086、変わらず:74
  • 値上がり業種数15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:13

東証1部の出来高は12億660万株、売買代金は2兆1,958億円(概算)となり、いずれも前日より微増となりました。前日に続きFRBパウエル議長の議会証言が無事終了したものの、逆に当面の材料出尽くしとなって、膠着感が強まりました。

売買代金は2兆円超を維持しましたが、出来高は12億株をかろうじて上回る程度の閑散な商いだったようです。

そのような中、日経平均株価はやや乱高下する値動きとなりました。NY市場の上昇等を受け、前場の半ばには一時+132円高まで上昇して再び23,000円回復を視野に入れ始めました。しかし、後場に入ると一気にマイナス圏に沈んで一時▲32円安まで急反落となっています。その後は前日終値を挟んだ攻防となりましたが、最後は5日ぶりの小反落で引けました。

今週に入ってから23,000円回復にトライしながらも、何度となく跳ね返されている展開のようです。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は5日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,125万株、売買代金は795億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は微増となっています。新興市場は前日に続き閑散な商いとなり、売買代金は5日連続で1,000億円を下回りました。

また、総合指数も反落となり、引き続き1,000ポイント割れの懸念が残ったままと言えそうです。

資生堂が一時▲5%超安の急落、三菱自動車は連日の年初来高値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が取引時間中に年初来高値を更新後から売りに押され、急反落で引けました。

また、資生堂(4911)が一時▲5%超安の急落となり、テルモ(4543)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、アサヒグループホールディングス(2502)なども大幅安となっています。

その他では、三菱地所(8802)、キーエンス(6861)、KDDI(9433)、東京電力ホールディングス(9501)などの下落が目を引きました。なお、ソニー(6758)は小幅続落となり、5日連続の高値更新はなりませんでした。

一方、エーザイ(4523)が再び上場来高値を更新し、アステラス製薬(4503)も年初来高値更新となりました(終値は下落)。

また、コマツ(6301)と日立建機(6305)が揃って反発し、安川電機(6506)やダイフク(6383)など設備投資関連株も買い戻されたようです。

その他では、自動車株が反落する中で、三菱自動車(7211)が連日の年初来高値更新となり、スズキ(7269)も値を上げたのが注目を集めました。

新興市場では、ZUU(4387)が大幅安となり、MTG(7806)も小安く引けました。一方、ブランジスタ(6176)は大幅続伸となり、メルカリ(4385)も大きく値を上げて引けています。

***投信1はLIMOに変わりました***

青山 諭志