過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年9月27日) |
皆さんは、老後の暮らしぶりを想像してみたことはありますか?
毎日慌ただしく過ごしている現役世代の人たちは、ゆっくりと10年、20年、あるいは40年も先のことを思い浮かべる機会があまりないかもしれません。
しかし、人生100年時代ともいわれる長い老後生活のベースを作るのは現役時代です。
働き方の多様化もあり、「老後」が始まる年齢は人それぞれですが、一般的には老齢年金の受給開始年齢となる「65歳」から年金暮らしをスタートする人が多いようです。
今回は、65歳以降の二人以上世帯の貯蓄・生活費を確認していただき、年金月額について見ていきます。
【注目記事】【低所得者・年金世帯への10万円給付開始】住民税非課税世帯に該当する所得目安はいくら?給付金申請の提出期限は秋ごろか
1. 「厚生年金」と「国民年金」の仕組みと特徴をおさらい
まずは、日本の公的年金制度の仕組みについておさらいしておきましょう。
日本の公的年金制度には、「国民年金(老齢基礎年金)」と「厚生年金(老齢厚生年金)」の2種類が存在します。
そして国民年金と厚生年金は「2階建て構造」となっており、年金制度のベースとなる国民年金が1階、2階が厚生年金となります。
国民年金と厚生年金のそれぞれの違いを見ていきましょう。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
国民年金は、原則として日本に住む20歳から60歳未満の全ての人が加入する年金です。
収入の有無に関わらず、20歳になると自動的に国民年金に加入します。
保険料は全員一律です。40年間(480ヶ月)全ての保険料を支払えば老後に満額を受給することができます。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
厚生年金は、主に会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する年金です。
保険料は、毎月の給与や賞与などの報酬により決定した金額を、事業所と折半する形で納めます。
老後に受給する年金は、納付した保険料と年金加入期間により決定した老齢厚生年金を、老齢基礎年金(国民年金)に上乗せして支給されます。
これまでの年金加入状況や年金見込額などご自身の年金に関する情報は、「ねんきんネット」」や「ねんきん定期便」で確認しておきましょう。