過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年9月18日) |
皆さんは自分の将来、受け取る年金がどのくらいの金額なのかご存知でしょうか。
多くの現役世代の方たちは、年金について考えながら日々を過ごしていることはあまりないかもしれません。
自分の受け取れる年金を手軽に知るには、定期的に送られるねんきん定期便を利用するのが簡単です。
ただし、年金からは「天引き」されるお金があるということは意外と知られていません。日々、働いて受け取るお給料のように、額面より実際に受け取る金額は少なくなるでしょう。
そこで今回は、将来受け取る年金でがっかりしないように年金からなにが引かれているのか、引かれた金額から手元に残った年金で老後の生活は安心できるものなのか確認していきましょう。
1. 厚生年金と国民年金「年金制度のしくみ」をおさらい
老齢年金の受給額にせまるために、まずは「厚生年金と国民年金」の違いを整理しましょう。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
1階部分にあたる国民年金には、日本に住む20~60歳未満の方が原則として加入します。
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
なお、第3号被保険者は保険料納付の義務がありません。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
公務員や会社員などの第2号被保険者は、国民年金に上乗せして2階部分の厚生年金にも加入します。
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
2階建て構造がわかったところで、次では国民年金や厚生年金から天引きされる、5つのお金について見ていきましょう。