現役時の給与と比較すると、年金収入は一般的に低くなる傾向にあります。
物価高や消費税増税にともない、低収入の高齢者を支えるために創設された「年金生活者支援給付金」をご存知でしょうか。
新たに対象となる方には、9月から順次申請書の送付が始まっています。
本記事では、年に約6万円になることもある「年金生活者支援給付金」について紹介していきます。
年金生活者支援給付金の具体的な給付額や申請方法についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. 低収入の高齢者に支給される「年金生活者支援給付金」とは?
年金生活者支援給付金とは、年金収入が一定のラインに満たない「低所得の年金世帯」に対して、年金に上乗せして支給される給付金です。
この給付金は、2019年10月の消費税引き上げを機に開始された、比較的新しい制度です。
給付金といえば、今年は「2024年度に新たに住民税非課税世帯に該当した人」を対象に10万円給付が行われていますが、こうした給付金は一時的な施策となっています。
一方、年金生活者支援給付金は恒久的な制度ですので、要件を満たし続けていれば、生涯受け取れる給付金となっています。
年金生活者支援給付金は、下記3つの種類に分けられており、それぞれ要件が異なります。
【年金生活者支援給付金の3つの種類】
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
上記は、「老齢年金(国民年金)」「障害年金」「遺族年金」のどれかを受給しており、それぞれの要件を満たした場合に受け取れます。
次章にて、年金生活者支援給付金の要件について確認していきましょう。