過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年9月6日) |
2019年に「老後2000万円問題」が話題となってから、何かと不安を感じがちな老後資金。「わが家は足りるのかな?」「何もしなくていいのかな?」と不安に感じられる方もいるでしょう。
老後資金を考える際、まずたしかめておきたいのが毎月受給できる公的年金額です。公的年金を確認してから、足りない部分を私的年金や貯金、資産運用などで準備すると良いでしょう。
今回は現代のシニアの国民年金・厚生年金の金額をみていきます。今の現役世代が受給する頃には金額が変わる可能性もありますが、今の金額や特徴を知っておくといいでしょう。また、年金から天引きされるものについても解説していきます。
【注目記事】申請しないともらえない「年金生活者支援給付金」を解説!低年金の高齢者は【年額で約6万円】もらえる可能性
1. 【国民年金】ひと月の平均受給額は?
年金には「国民年金」と「厚生年金」があります。日本の年金は2階建てと表現されることもあり、以下のような違いがあります。
- 国民年金…20歳以上の方が原則加入する年金。1階部分と言われる。自営業や専業主婦の方はこちら。
- 厚生年金…会社員や公務員、扶養を外れたパートの方などが加入する年金。2階部分と言われる。
それではまずは厚生労働省年金局の「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和元年度」から、国民年金のひと月の平均額をご紹介します。
国民年金【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…1万2693人・1万円以上~2万円未満…6万803人・2万円以上~3万円未満…22万1983人
3万円以上~4万円未満…70万6206人・4万円以上~5万円未満…134万5582人
5万円以上~6万円未満…312万4529人・6万円以上~7万円未満…849万4551人
7万円以上…38万1323人国民年金【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…6万6247人・1万円以上~2万円未満…24万4695人・2万円以上~3万円未満…74万63人
3万円以上~4万円未満…226万4161人・4万円以上~5万円未満…336万406人
5万円以上~6万円未満…454万1337人・6万円以上~7万円未満…598万7227人
7万円以上…144万306人
国民年金の平均額は5万5946円。国民年金のみとなる自営業や専業主婦の方、扶養内で働くパートの方は、国民年金以外の老後資金を準備しておくといいでしょう。