「立往生する新幹線の中で、1人の乗客から渡されたもの」がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの「カナダ(@tkn0407inym)」さん。

当ポストは2024年9月9日時点で21万件を超えるいいねを集めるなど大きな反響を呼んでいます。

新幹線で配られた大福が話題となったことに関連し、記事後半では話題となった大福、「小ざくらや一清」の『おほほっシリーズ』の価格等についても紹介します。

※投稿された写真は【写真2枚】をご参照ください
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております

1. 台風の影響で緊急停車した新幹線

停車中の新幹線内で渡されたもの1/2

停車中の新幹線内で渡されたもの

出所:@tkn0407inym

「乗客の一人が『お土産で渡せなくなってしまったので、よければ食べてください』と、今日賞味期限きれる大福を乗客の皆さんへ配っていた。東京へ行けなくなった新幹線、行く当てを失ったのは乗客だけではなく、こういったお土産も…。いままで食べた大福で一番おいしかったかも」

そんなエピソードとともに投稿されたのは、新幹線の車内で撮影された写真でした。写っているのは、カナダさんが手にする「大福」です。

当時カナダさんが乗車した新幹線は、2024年8月下旬に発生した「台風10号」の影響で緊急停車となり、約5時間半もの間停車し続ける事態に…。

そうした過酷な状況の中、1人の乗客がカナダさんに配ってくれたのは「大福」でした。不安に包まれる中、大福のおかげで「一時の安らぎ」を得られたというカナダさん。そんなエピソードが投稿されると、たくさんの感動の声が寄せられました。

Xユーザーからは「素晴らしい心配り」「こういう時に、助け合える人間になりたい」「災害の中、こういう些細な気配りが身にしみる」「大変な状況下でその様に行動できる人でありたい」「ちょっとホロっとしてしまった」「こういう一期一会好き」「ピンチの中の素晴らしい機転」こうしたコメントが続出し、いいねの数は21万件を突破する大反響に。

投稿者のカナダさんに、投稿に関する詳しい話をうかがいました。

2. 停車から時間が経つにつれて、不安が高まる車内

当日15時16分に、京都駅から「のぞみ228号」に乗り込んだというカナダさん。

新幹線が停車した状況について「停車時通常通り走行していたのですが、愛知県を走行中に 『雨量規制のため運転を見合わせる』というアナウンスが流れ、豊橋駅に16時17分緊急停車しました」と振り返ります。

この瞬間は、車内で騒ぎなどが起きることはなかったといいます。しかし時間の経過とともに、乗客の不安は高まったようです。

「1時間2時間と時間がたつにつれて、不安を口にする乗客が目立ち、『運転を中止して新大阪へ引き返す』いうアナウンスが流れてからはこの先のことを不安にしているような方がすごく増えたように感じました」と話すカナダさん。緊急停車したときは「とにかく落ち着かなかった」といいます。

「新幹線は豊橋駅のホームではなく通過線と呼ばれる場所に停車したため、ドアが開かず『いつまで閉じ込められた状態が続くのか…』と考えていました。映画を見ても、スマホでゲームをしても全く集中できず、デッキに出てはストレッチをするということを繰り返していました」と、見通しの立たない状況で不安だったことを振り返ります。

そんなとき、1人の女性が「もしよければお土産で渡す予定だった大福食べてください」と、乗客に大福を配っていたそう。

受け取ったカナダさんはすぐに口にすると、優しい甘さが身に染みたといいます。

「少し小腹が空いていたので、写真を撮った後に迷わずすぐ口に入れました。個人的にあまり和菓子は好んで食べないのですが、疲れや不安で身体が疲れていたので、そんな自分の身体に染み渡るような優しい甘さの大福でとても美味しかったです」と話してくれました。

3. 「5時間半」も停車していた新幹線

カナダさんによると、新幹線は5時間以上も停車し続けたそうで「結局、豊橋駅の通過線を21時47分に発車したので、ちょうど5時間半停車していたことになります」と説明します。

当時大変だったことを尋ねると「一番つらいことは、なす術がないことです」とのこと。

「停車した時間はまだ明るかったのに、気が付いたら外が真っ暗になっていた時、このまま一夜を過ごすのかと思うと不安になったりしました。ですがJRの乗務員さんも大変ですし、周りも同じなので…誰が悪いとかいうわけでなく、この状況を落ち着いて過ごすしかないという選択肢しかない状況は本当につらかったです」と振り返ります。

この経験から、カナダさんは「災害時に不要不急の外出を控えることの大切さ」を改めて学んだといいます。

4. 大福を配ってくれた女性にはお礼を伝えることができた

新幹線のイメージ2/2

新幹線のイメージ

出所:FiledIMAGE/shutterstock.com

大福を受け取った後、相手の女性にお礼を伝えたというカナダさん。

「食べた後、通路で再び会えたので『先ほどはありがとうございました、とても美味しかったです!』と伝えると『よかったです!』と喜んでくださったのを覚えています」と当時のやり取りを振り返ります。

現在、女性に伝えたいことはお礼の気持ちだそう。「あの大福で落ち着けたっていう人は本当に多いと思いますし、あのタイミングで使い道をなくしたお土産を皆さんに配るという気遣いをしてくださったことに、お礼をお伝えできたら嬉しいと思っております」と、詳しく話してくれました。

5. 話題となったのは「小ざくらや一清」で販売されている大福

カナダさんは投稿に続く形で、今回話題となった大福は、愛知県名古屋市内に本店を構える「小ざくらや一清」の『おほほっシリーズ』であることを紹介。

おほほっシリーズは、愛知産の苺や紀州産温州みかん、岡山産ピオーネ、長野産シャインマスカットなどのラインナップが揃っています。

「小ざくらや一清」のオンラインショップでは、「『ピオーネ』を使用した おほほっ」が4個入1188円(税込)、「シャインマスカットおほほっ」4個入1458円(同)、「おほほっ(紀州産みかん)」4個入1139円(同)が販売されています(記事執筆時点)。

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「立往生した新幹線内でのエピソード」を紹介しました。

投稿に続く形で「あの場で機転をきかして渡されてたあの方の行動には私は迷いなく感謝と尊敬の念に堪えません」としたカナダさん。1人の乗客の行動によって「安心感」を得た乗客は多かったのではないでしょうか。

参考資料

小野田 裕太