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(初公開日:2022年9月18日)

50歳代は生涯で最も年収が上がりやすく、教育費を払い終えて生活にゆとりが出てくる年代です。

一方で、老後が目前に迫り、老後資金に励む方も多いでしょう。

定年前の50歳代であっても、意外と「貯蓄がゼロ」というご家庭は少なくありません。日本の50歳代の貯蓄に迫りましょう。

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1. 意外に多い「日本の50歳代」貯蓄ゼロの割合

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和3年調査結果」を参考に、50歳代・二人以上世帯の全体の貯蓄を見ます。

1.1 50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)

  • 平均:1386万円
  • 中央値:400万円

【写真1枚目/全4枚】50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額

50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」

平均では1000万円を超えますが、より実態に近い中央値をみると400万円にまで下がります。

分布を見ると、50歳代で貯蓄2000万円を超えているのは18.6%いる一方で、貯蓄ゼロ世帯も23.2%とおよそ4世帯に1世帯となります。

上記は全体の割合になるため、次に世帯年収ごとに見ていきましょう。