3. 7割が省エネを意識して住まい探し

省エネ住宅をご存じでしょうか?

冷暖房のエネルギー消費を抑えることができる、省エネ性能の高い住宅のことです。夏は室外からの熱が室内に入らないように、冬は室内の温かい空気が室外に逃げないようにすることで、少ないエネルギーで快適に過ごせるようになります。

アットホームの調査で、「省エネを意識して住まいを探したか(または探しているか)」を聞いたところ、住宅購入経験者は49.5%と約半数が省エネを意識して住まいを探していました。さらに、住宅購入検討者は70.0%にのぼり、今後省エネを意識して住まいを探す人は増えると考えられます。

省エネを意識した住まい探しに関する調査結果

グラフ

出所:アットホーム株式会社「省エネ意識に関する調査」

4. 省エネ住宅で「月々の電気代が安くなった」人が4割以上

さらに、省エネを意識して住まいを購入した人にそのきっかけを聞いたところ、「月々の光熱費が安くなるから」が約6割でトップ。次いで、「これから当たり前になっていくと思うから」「補助金・給付金がもらえるから」という回答が続きました。省エネ住宅を購入する場合、補助金・給付金がもらえるケースもあるため、購入の際には不動産会社に確認することをおすすめします。

また、省エネを意識して住まいを購入して良かったことは、「月々の光熱費が安くなった」「冷暖房効率が良いので快適に過ごせる」が4割以上でした。省エネ住宅を購入して毎月の光熱費が安くなったと実感している人もおり、光熱費の節約を意識している人は省エネ住宅を視野に入れ、住まい探しをすると良さそうです。

省エネを意識して住まいを購入した人の意見

調査結果

出所:アットホーム株式会社「省エネ意識に関する調査」

5. 不動産のプロに聞いた!住宅の省エネ性能を知る際に見るべきポイント

では、省エネ住宅の性能を見る際はどんなところを見ると良いのでしょうか?
アットホームに加盟する全国の不動産会社に省エネ性能を知る際に見るべきポイントを聞きました。

<住宅の省エネ性能を知る際に見るべきポイント>

  • 低炭素住宅や、省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)」の認定を受けているかどうか確認することをおすすめします。
  • すでに完成している物件の場合、住宅の隙間の面積を調査する気密測定の数値も見ると良いです。
  • 断熱性能や屋根のつくり、素材、基礎の高さなどを見ると良いです。
  • 電気代がどのくらい軽減できるかを確認することを、お客さまにはお伝えしています
  • 省エネ性能ラベルで、家の形マークで表示されている断熱性能等級を見ると良いです。家の形マークの数が多いほど、断熱性能が高いことを示しています。
  • 複層ガラス、樹脂製サッシ枠、追焚き機能、保温性の高い浴槽かどうか。玄関扉の断熱性能も見ることをおすすめします。
  • お客さまには、外断熱工法をおすすめしています。
  • 壁の厚さ・断熱材の種類・窓の断熱性能を確認すると良いです。

住宅の省エネ性能をチェックする際は、省エネ・断熱のレベルや年間の光熱費の目安など省エネ性能が一目で分かる「省エネ性能ラベル」を参考にすると良いでしょう。また、不動産ポータルサイトでも「省エネ性能ラベル」が掲載されているケースがあるので、要チェックです!

住宅の省エネ性能をチェックするときにおすすめの「省エネ性能ラベル」

サイトのイメージ

出所:不動産情報サイト アットホーム

今回の記事では、普段の生活の中でできる節約方法や皆が行っている省エネ対策などを紹介しました。近年注目を集めている省エネ住宅については、2025年4月から全ての建築物において省エネ基準適合義務化が始まる予定で、一定の基準を満たさないと建築することができなくなります。住宅購入を検討している方は省エネ性能や補助金について調べてみてはいかがでしょうか?

参考資料