株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、一時+301円高も最後はやや失速

2018年7月12日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,187円(+255円、+1.2%) 反発
  • TOPIX 1,709.6(+7.8、+0.5%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,040.0(+10.3、+1.0%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,181、値下がり銘柄数:820、変わらず:98
  • 値上がり業種数20、値下がり業種数:13
  • 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:80

東証1部の出来高は11億9,258万株、売買代金は2兆3,081億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段目新しいニュースもなく、依然として模様眺めムードが根強い展開となりました。売買代金は小幅減少でしたが、出来高は12億株を割り込むなど閑散相場の様相を呈して終わっています。

そのような中、円安進行などを手掛かりとした前日下落分の買い戻しが進み、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場の半ばには一時+301円高となる場面も見られましたが、最後はやや失速して引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなる反発でしたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。これは、日経平均株価を構成する大型株の買い戻しが圧倒的に優勢だったことを示唆しており、逆に言うと、中小型株への物色意欲が低調だったと言えます。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は再び1,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は4,666万株、売買代金は844億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の買い戻しも限定的に止まった模様であり、売買代金は3日ぶりに1,000億円を下回っています。

なお、総合指数は反発となりましたが、依然として1,000ポイント割れの懸念が残ったままです。

ソフトバンクGが破竹の勢いで10連騰、ローソンは連日の年初来安値更新

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時+7%高に迫る急騰となって10日続伸、破竹の快進撃となりました。

また、エーザイ(4523)が再び急騰して年初来高値を更新し、テルモ(4543)、大日本住友製薬(4506)、小野薬品工業(4528)など医薬品株の一角も大きく値を上げています。

その他では、ソニー(6758)が連日で年初来高値更新となり、引け後に決算発表が予定されたファーストリテイリング(9983)も大幅上昇で引けたのが目を引きました。

一方、東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、ニコン(7731)、キヤノン(7751)、村田製作所(6981)などハイテク株の一角が安く推移しました。

また、一時の株価下落基調が落ち着きを取り戻していたローソン(2651)は、ここに来て連日で年初来安値を更新するなど再び軟調な値動きとなっています。

新興市場では、前々日に新規上場のMTG(7806)が続伸となって高値を付け、時価総額はマザーズで第2位の規模を維持しました。一方、ZUU(4387)が大幅続落となり、メルカリ(4385)も冴えない値動きで小幅に下落しています。また、串カツ田中ホールディングス(3547)は3日連続で年初来安値を更新して引けました。

青山 諭志