3.2 【シミュレーション】老後の年金、いくら増える?

計算式2つ目の、「平成15年4月以降の加入期間」に当てはめて計算すると、45歳から月収18万円で20年間働いた場合の厚生年金受給額は、23万6779円になります。

計算)
厚生年金受給額=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数
=18万円×5.481/1000×240月=23万6779円

配偶者の扶養に入ったままの場合、受給できるのは国民年金のみで、保険料を40年間納付した場合で満額の81万6000円 (令和6年度)となります。

しかし、厚生年金に加入することで23万6779円が上乗せ支給され、合計で105万2779円が受給できるようになります。

4. まとめにかえて

2024年10月から社会保険適用範囲が拡大され、これまで配偶者の扶養の範囲内で働いていた方も、社会保険の加入対象者になる可能性があります。

保険料の分、手取り額は少なくなりますが、将来受け取る年金額を増やせたり、社会保険の手厚い保障を受けられたりするメリットがあります。

一時的に手取り額が減りますが、資産形成という長期的な視点で社会保険への加入を検討すると良いでしょう。

参考資料

木内 菜穂子