2. 65歳以上・「無職」夫婦世帯の平均貯蓄額はいくら?

先ほどと同じ、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、65歳以上・無職夫婦世帯の平均貯蓄額を確認していきます。

上のグラフを見ると、2023年の平均貯蓄額は2504万円です。

前章で確認した65歳以上世帯全体の平均貯蓄額よりもやや高めです。

貯蓄の内訳は以下のとおり。

  • 通貨性預貯金:754万円(30.1%)
  • 定期性預貯金:846万円(33.8%)
  • 有価証券:480万円(19.2%)
  • 生命保険など:413万円(16.5%)
  • 金融機関以外:11万円(0.4%)

元本保証の預貯金が約64%。約20%は元本割れのリスクはあるものの、預貯金より増える期待のある金融商品へ投資しています。約17%は生命保険と、一つの資産に偏ることなく使途に応じて資産を分散していることがわかります。