過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2022年9月19日)

今日9月19日は敬老の日です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日と定められています。

お世話になった祖父母や両親のために、感謝を示すいい機会ですね。

今はお祝いをする側の人も、いずれは自分自身も年をとって老後を迎えるでしょう。

老後を生きる高齢者にとって、年金は重要な生活資金です。 65歳になったら誰でももらえると思いがちですが、実は手続きをしないともらえません。

そこで今回は59歳までに知っておきたい年金についてお話します。

【注目記事】7月から住民税非課税世帯等に10万円給付が開始!65歳以上の38%が住民税非課税世帯って本当?

1. 国民年金と厚生年金が基本

まず、日本の公的年金制度のしくみをおさらいしていきます。「国民年金」と「厚生年金」が公的年金制度の基本であり、2階建ての構造と呼ばれています。

日本の公的年金制度のしくみ

日本の公的年金制度のしくみ

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1.1 国民年金はいくら?どんな仕組みか

国民年金は1階部分にあたりますが、20歳から60歳未満の、日本国内に住む全員が加入するのが原則です。年金保険料は定額(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)です。

2022年度の「満額」は月額6万4816円です。40年間すべて保険料を納付すれば、満額を受け取れます。

なお、納付期間が足りない場合、その分が満額から差し引かれる仕組みになっています。

1.2 厚生年金の受給額はどう決まる?

厚生年金は、2階部分にあたります。会社員や公務員などが国民年金に上乗せで加入します。

厚生年金は、「勤続年数はどれくらいか」「月々の報酬月額はいくらか」によって決まります。