4. 繰上げ・繰下げのどちらを選ぶ人が多い?
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険における繰上げ・通常・繰下げの割合は下記のとおりです。
令和4年度(2022年度)では繰上げ受給を選択した人は0.7%、繰下げ受給を選択した人は1.3%でした。
平成30年度以降、繰上げと繰下げを比較すると、繰下げを選ぶ人が多い傾向です。
繰上げ・繰下げともに全体で見ると少数派ですが、時系列で見ると割合が少しずつ増加しています。
5. まとめにかえて
繰上げを選ぶと20年11ヶ月、繰下げを選ぶと11年11ヶ月で損益分岐点を迎えます。
繰上げ・通常・繰下げのどれを選ぶかは人それぞれで、健康面・経済面などによって答えは変わります。
40歳代以下の方は将来どうなるかまだわからない方も多いと思われますので、60歳代が近づいてきてから改めて考えるとよいでしょう。
参考資料
安藤 真一郎