3. 老後は年金をもらえる

先ほど50歳からの新NISAで用意できる金額を確認しましたが、老後は年金をもらえます。

そのため、どれくらいの年金をもらえるかによって新NISAで用意するべき金額は異なります。高額な年金をもらえる人であれば、無理に新NISAで資産を用意する必要もないかもしれません。

では、年金はどれくらいもらえるのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額

平均年収ごとの目安年金受給額

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収:年金受給額の目安(額面)

  • 200万円:月10万5000円
  • 300万円:月12万5000円
  • 400万円:月14万円
  • 500万円:月16万円
  • 600万円:月18万円
  • 700万円:月19万2000円
  • 800万円:月21万1000円
  • 900万円:月23万3000円

現役時代の平均年収によってもらえる年金額は大きく異なります。平均年収200万円の人と平均年収800万円の人がもらえる年金額には月10万円以上も差があります。

ぜひ、自分がどれくらい年金をもらえるかの目安にしてみてください。

4. 50歳からでも新NISAは遅くない

本記事で紹介したとおり、50歳からの新NISAでも老後に向けて十分な資産を用意できます。

50歳は一般的に年収が高く、子どもが独立するタイミングでもあることから、自由に使えるお金が多いです。

ぜひ、50歳からの新NISAで、老後に向けての備えを始めてみてください。

参考資料

苛原 寛