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(初公開日:2021年8月10日)

みなさんは、「将来どれくらいの年金がもらえるのか」と不安に思うことはありますか。

私は、前職では証券会社に勤めていましたが、世間の年金額への関心はとても高いように感じていました。なかには、シニア世代のお客様から「年金が少なくて大変だよ」なんていう声も。

そこで今回は、ファイナンシャルアドバイザーとしてお客様の資産運用に携わってきた経験を踏まえて、シニア世代の年金受給の実態についてお伝えしていきたいと思います。

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1. 「平均いくら?」国民年金・厚生年金の受給額

はじめに、厚生労働省年金局が公表した「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」から、公的年金の受給実態を見ていきましょう。

1.1 国民年金

平均年金月額:5万5946円

  • 男性:5万8866円、女性:5万3699円

1.2 厚生年金保険(第1号)

平均年金月額:14万4268円

  • 男性:16万4770円、女性:10万3159円

国民年金の受給額には、性別による大きな差は見られません。

一方、厚生年金では男性の平均年金月額のほうが女性よりも約6万円高いという結果です。これは、厚生年金の受給額は現役時代の年収や加入期間によって変わるため、女性は結婚・出産による退職や休職の影響を受けやすいことが要因と考えられます。

続いて、同資料より年齢別の受給額も確認していきましょう。