最新のLIMO大ヒット記事を見逃した方へ。編集部から、今知っておきたい「ヒットセレクション」をお届けします! (初公開日:2024年7月21日) |
内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者の就業率は年々増加傾向にあるそうです。
色々なところで高齢者が活躍する現代ですが、高齢者が就業につく理由はさまざま。
やりがいを求めて就業につくシニアもいますが、大半のシニアは「年金だけの生活に余裕がない」との理由で就業についているようです。
「働けるうちは働き続ける」がデフォルトになってきた現代の高齢者の姿ですが、現役世代の中には「早くリタイアして悠々自適な老後生活を送りたい」と考える方も少なくないよう。
では、いまのシニアは実際どのくらいの年金を受け取っているのでしょう?受け取れる年金額だけでは、そんなに生活が厳しいものなのでしょうか。
今回は、60歳~89歳の年金受給額について詳しくみていきたいと思います。
1. 公的年金とは
まず、公的年金制度について確認しておきましょう。日本の年金は「国民年金(基礎年金)と厚生年金」の2階建てです。
1.1 1階部分:国民年金
- 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
- 保険料は全員一律
- 40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる
1.2 2階部分:厚生年金
- 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料は収入に応じて(上限あり)変わる
- 加入期間や納めた保険料により個人差が大きく出やすい
上記の通り、現役時代の働き方や加入期間などが将来の年金額に影響してきます。