過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年8月22日) |
みなさんは、2019年に話題になった「老後2000万円問題」を覚えていますでしょうか?
「老後2000万円問題」とは、老後に年金収入だけでは、およそ2000万円の生活費が不足するという内容でした。
私はこれまで、ファイナンシャル・アドバイザーとして、多くのお客様のファイナンシャル・プランニングを担当させて頂きました。「老後2000万円問題」が話題となった当時、多くのお客様が「老後資金が不安だからどうしたらいいか教えてほしい」と相談に来られた記憶があります。
そこで今回は、実際の年金額はどれくらいかを見ていきながら、老後生活について考えていきたいと思います。
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1. 厚生年金はいくら受け取れる?
はじめに、厚生年金の受給額を見ていきましょう。厚生年金とは、会社員や公務員が国民年金の上乗せとして受け取れる年金です。
厚生労働省が公表した「令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況」によると、男女別の厚生年金の受給額とその分布は下記のとおりです。
1.1 厚生年金受給額(男性)
平均受給額:月16万4770円
- ~5万円未満:15万977人
- 5万円以上~10万円未満:97万6724人
- 10万円以上~15万円未満:261万3866人
- 15万円以上~20万円未満:436万9884人
- 20万円以上~25万円未満:224万9128人
- 25万円以上~30万円未満:28万8776人
- 30万円以上:1万7626人