9月1日から新たな「年金生活者支援給付金」対象者へ請求書が順次送付。令和6年度「給付金額の目安早見表」3.2%増額に
月額5310円、年約6万円が基準へ
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9月1日から、新たに「年金生活者支援給付金」を受け取ることができる方に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次送られます。
年金生活者支援給付金とは、所得が一定基準を下回る公的年金の受給者が受け取れる給付金。老齢基礎年金の受給者は「老齢年金生活者支援給付金」、もしくは「補足的老齢年金生活者支援給付金」を受給できる場合があります。
今回は年金生活者支援給付金の対象者や給付金額の目安について確認をしていきましょう。
また、実際のところ今の60歳・70歳代・80歳がどれくらいの「厚生年金・国民年金」を受給しているかや「厚生年金・国民年金」の平均月額について確認していきます。
あわせて「厚生年金・国民年金」の制度についても解説していきましょう。
1. 9月1日から「年金生活者支援給付金」の請求書が順次送付。対象者や申請方法は?
まずは今回の老齢年金年金生活者支援給付金について対象者を確認しましょう。
1.1 老齢年金生活者支援給付金の対象者
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が87万8900円以下※2
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 77万8900円超87万8900円以下は「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給
上記の支給要件をすべて満たしている方が対象です。
では次に、2024年度の給付額の目安を見ていきましょう。
執筆者
AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。中央大学商学部経営学科卒業後、いちよし証券株式会社に入社。国内外の株式や債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事。特に投資信託、債券の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。表彰歴多数。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。