株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、一時21,500円を割り込む場面も

2018年7月5日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,546円(▲170円、▲0.8%) 4日続落
  • TOPIX 1,676.2(▲17.0、▲1.0%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 996.3(▲38.7、▲3.7%) 4日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:185、値下がり銘柄数:1,883、変わらず:28
  • 値上がり業種数0、値下がり業種数:33
  • 年初来高値更新銘柄数:2、年初来安値更新銘柄数:543

東証1部の出来高は13億9,609万株、売買代金は2兆2,564億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。引き続き米国トランプ政権による貿易摩擦懸念が残る中、6日に予定されている米国の制裁課税発表を控えて模様眺めムードが強まりました。ただ、下値を拾う動きも見られたため、売買代金は何とか2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は貿易戦争を懸念した売りが優勢となり、1日の大半をマイナス圏で推移しました。前場は一時+33円高と小反発する場面があったものの、後場に入ると下値を模索し始めて一時▲254円安まで売られ、21,500円を割り込む場面も見られました。

最後はやや戻しましたが、結局は3桁の下落となる4日続落で引けています。ちなみに、終値で4日続落は2月28日~3月5日にかけて記録して以来、約4カ月ぶりです。

なお、TOPIXも同じような値動きで反落となりました。下落率は日経平均株価より大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は4日続落、終値は1年2カ月強ぶりに1,000ポイント割れ

東証マザーズの出来高は5,700万株、売買代金は1,149億円となり、いずれも前日より大幅に増加しました。売買代金は再び1,000億円を上回りましたが、個人投資家の利益確定売りや、一部の投げ売りが加速的に増えた結果と見られます。

なお、総合指数は▲4%安に迫る急落となって4日続落となり、終値で1,000ポイントを割り込みました。終値で1,000ポイントを下回るのは、昨年4月24日以来となる約1年2カ月ぶりのことです。個人投資家の物色意欲が回復しないうちは、さらなる下落もあり得る状況と言えましょう。

良品計画が一時▲13%超安の暴落、資生堂も▲5%超安の急落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅安となり、ダイキン工業(6367)やTDK(6762)も大幅下落となって株価指数を押し下げました。また、資生堂(4911)が▲5%超安の急落となり、ソニー(6758)も大幅に下落し、パナソニック(6752)は年初来安値を更新しています。

さらに、前日に決算発表を行った良品計画(7453)が一時▲13%超安の暴落となり、終値でも▲12%超安で引けました。

その他では、前日に続きロボット・FA・設備投資関連銘柄が売り込まれ、ファナック(6954)、キーエンス(6861)、SMC(6273)、安川電機(6506)などが軒並み年初来安値更新となったのが目を引きました。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が逆行高で4日続伸となり、コマツ(6301)や任天堂(7974)も小幅反発となりました。また、株価下落が続いていた自動車株では、マツダ(7261)やSUBARU(7270)などが反発して引けています。

新興市場では、ZUU(4387)が▲18%超安の暴落となり、メルカリ(4385)も値を下げました。また、そーせいグループ(4565)が急落して年初来安値を更新しています。総合指数の急落が示すように、暴落銘柄や急落銘柄が多く見られました。

青山 諭志