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(初公開日:2021年8月23日)

長期化するコロナ禍。老後に対して漠然とした不安を抱える方は多いと思います。

「老後の命綱」ともいえる年金を把握することは、その不安を解消する方法の一つではないでしょうか。今のシニア世代が受け取る一般的な年金額を知ることで、自分の将来の年金生活もイメージしやすくなるかもしれません。

とはいえ、はたらく世代にとっては、「老後のお金」の話など後回しになりがちです。

そこで本日は、証券会社で約20年の経験をもち、現在はFPの資格保有者としてファイナンシャルアドバイスを行っている筆者の視点で、国民年金と厚生年金のひと月当たりの受給額についてお話しさせていただきたいと思います。

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1. 国民年金「ひと月いくら?」

まずは、一般的に「国民年金」といわれている老齢基礎年金から見ていきましょう。

厚生労働省年金局が公表する「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業の概況」によると、男女別の受給権者数は以下の通りです。

1.1 国民年金 男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数

〈男子〉平均年金月額:5万8866円

  • ~1万円未満:1万2693人
  • 1万円~2万円未満:6万803人
  • 2万円~3万円未満:22万1983人
  • 3万円~4万円未満:70万6206人
  • 4万円~5万円未満:134万5582人
  • 5万円~6万円未満:312万4529人
  • 6万円~7万円未満:849万4551人
  • 7万円以上:38万1323人

〈女子〉平均年金月額:5万3699円

  • ~1万円未満:6万6247人
  • 1万円~2万円未満:24万4695人
  • 2万円~3万円未満:74万63人
  • 3万円~4万円未満:226万4161人
  • 4万円~5万円未満:336万406人
  • 5万円~6万円未満:454万1337人
  • 6万円~7万円未満:598万7227人
  • 7万円以上:144万306人

国民年金の全体の平均年金月額は5万5946円です。また、国民年金受給額には性別による差はほぼありませんね。