3. 貯蓄額が多いところは年収が高いとは限らない
ランキングを見ると、平均年収642万円より低い「奈良県」「滋賀県」「徳島県」が貯蓄額上位にランクインしています。
- 1位:東京都:貯蓄額2720万円:年収額816万円
- 2位:千葉県:貯蓄額2518万円:年収額703万円
- 3位:奈良県:貯蓄額2432万円:年収額614万円
- 4位:神奈川県:貯蓄額2372万円:年収額766万円
- 5位:愛知県:貯蓄額2341万円:年収額706万円
- 6位:埼玉県:貯蓄額2281万円:年収額800万円
- 7位:滋賀県:貯蓄額2225万円:年収額611万円
- 8位:三重県:貯蓄額2202万円:年収額658万円
- 9位:徳島県:貯蓄額2079万円:年収額618万円
- 10位:栃木県:貯蓄額2061万円:年収額720万円
このことから、貯蓄額が高いところは年収も多いとは一概には言いきれないようです。
ただし、貯蓄額が1位の東京都は平均年収も1位、貯蓄額が2位の千葉県は平均年収が7位に位置しており、バランスを取りながら堅実に貯蓄していることがわかります。
4. 平均額にとらわれず自分に合った貯蓄額を目指して
今回は都道府県別の平均年収と平均貯蓄額についてランキング形式で解説しました。
調査結果によると、年収のランキング上位は主要都市や周辺の都道府県が占めていました。
ただし物価の高さや持ち家の比率などを含めると、一概にゆとりがあるとは言い切れない状況です。
まずは、これからの生活を想像してみることが大切だといえます。
将来や老後のためにも、ご自身に合う預貯金や資産運用を始めて貯蓄額を増やしていきたいものです。
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数」
- 国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年平均結果-(二人以上の世帯)都市階級・地方・都道府県庁所在地別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高」
円城 美由紀