5. 老後資金の準備「新NISAやiDeCo」で安心できるプランを
今回の記事では、厚生年金と国民年金の平均受給額について詳しく解説しました。老後の資金対策を考える上で重要なのは、自分自身の年金受給額を正確に把握することです。
年金受給額には個人差があり、それを確認するためには「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の利用が一般的です。これらのツールを活用し、自身の受給見込み額を確認しておきましょう。
また、厚生年金の受給額を増やす方法としては、以下のような工夫が考えられます。
- 受給開始年齢の繰り下げ:受給開始年齢を遅らせることで、受給額を増やすことが可能です。
- 加入期間の延長:働く期間を延ばすことで、年金の掛け金を増やし、将来的な受給額を増やすことができます。
公的年金だけでは老後の生活資金が不足する場合、私的年金の活用が有効です。
たとえば、個人型確定拠出年金(iDeCo)で自分で積み立てを行えば、将来に年金として受け取ることができます。税制上の優遇も受けられます。
年金以外にも、資産運用を通じて老後の資金を増やすことも選択肢です。たとえば、投資信託や株式投資でリターンを追求するために、リスクを取ることも一つの選択肢です。
2024年に導入された新NISA制度も、老後資金準備の一つの方法です。この制度を利用することで、非課税での資産運用が可能となり、老後の資金形成に役立ちます。
5.1 まとめ
老後資金の準備には、公的年金の把握と増額、私的年金の活用、そして資産運用が重要です。
これらを組み合わせて、自分に合った老後の計画を立てることが、安心できる老後生活を実現する鍵となります。最新の制度もうまく活用し、今から老後の備えを始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
齊藤 慧
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
信頼性の高い情報をもとに読者の皆さんに実用的で分かりやすい内容を届ることを大事にしている。
厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
単に情報を提供するだけでなく、実践的で信頼できるコンテンツを作り続けることを目指している。
最終更新日:2024年11月11日
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。