4. ファイナンシャルアドバイザーから資産運用のアドバイス
今回は、公的年金制度のしくみと厚生年金について、月平均受給額を参考に見ていきました。
厚生年金は年金加入期間と年収によって決まります。多く受け取れて安心できる人もいれば、年金だけでは日々の生活がままならないといった人もいるでしょう。
本記事で見た平均受給額はあくまで現在の年金給付水準をもとに計算されているものですが、ご自身が将来どれくらい受給できるかは、目安でもいいので頭に入れておきましょう。
物価が上昇し、資産が目減りするリスクは完全になくすことはできませんが、まずは資産運用の基本である「長期運用」「分散投資」「積立投資」を取り入れることによってリスクを軽減することが重要です。
具体的には、ひとつの投資対象商品に集中するのではなく、株式や債券、預貯金などの複数の金融商品に分散したり、投資先の国や地域をバランスよく分けて運用したりすることが大切です。
「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」など、税制優遇が魅力的な制度も充実しています。2024年に新NISAがスタートしたこともあり、より投資への一歩を踏み出しやすい環境が整ってきました。
理想の老後生活のために、リスクとうまく付き合いながら資産形成への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「ねんきんネット」とは?
- 総務省統計局「家計調査(家計収支編)最新結果 2023年(令和5年)平均(2024年2月6日公表)」
本多 奈都子