2. 60歳で退職するためには?
60~64歳・無職世帯の平均的な支出を基に計算すれば、1年間で345万5832円、5年間で1727万9160円が必要となります。
60歳で退職しても生活できるかどうかは、以下の点を踏まえて逆算してみる必要があるでしょう。
- 老後の支出はどのくらいなのか
- 退職金や企業年金はいくらもらえるのか
- 貯蓄がどのくらいあるのか
65歳までの生活費を賄うだけの資産があり、65歳以降の生活設計も立てられるのであれば、60歳で退職するのも可能と考えられます。
2.1 退職金の平均支給額は1896万円
厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況」によると、勤続20年以上かつ45歳以上の退職者1人あたりの平均退職給付額は以下の通りです。
- 大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1896万円
- 高校卒(管理・事務・技術職):1682万円
- 高校卒(現業職):1183万円
もちろん、退職金の支給額には個人差があるので一概には言えませんが、大学・大学院卒で勤続20年以上の場合、平均退職給付額は1896万円となっています。