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(初公開日:2024年7月31日)

2024年6月21日、岸田首相は年金生活世帯や低所得世帯を対象に追加給付金を検討していると発表しました。

物価高騰による家計への影響が大きいと考えられる世帯への支援です。

2024年度の公的年金は前年度から2.7%の増額となりましたが、物価上昇率には追い付かず実質的に目減りとなります。追加給付の対象となる年金生活世帯の暮らしは厳しいと想像できます。

本記事では、65歳以上の年金暮らしを「貯蓄額・年金額・生活費」に関する調査データから観察していきたいと思います。老後対策の参考にご覧ください。

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1. 世帯主が65歳以上世帯の平均貯蓄額は2504万円・中央値はいくら?

総務省統計局の「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」によると、世帯主が65歳以上世帯(二人以上世帯)の平均貯蓄額は2504万円、中央値は1604万円です。

【写真全5枚】1枚目/世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄現在高階級別世帯分布、2枚目/【国民年金】年金月額階級別受給権者数

65歳以上のシニア世帯で「貯蓄4000万円超」の割合

出所:総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編 2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」

  • 100万円未満:7.9%
  • 100~200万円未満:4.1%
  • 200~300万円未満:3.2%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:3.0%
  • 500~600万円未満:4.1%
  • 600~700万円未満:3.1%
  • 700~800万円未満:3.1%
  • 800~900万円未満:2.9%
  • 900~1000万円未満:2.3%
  • 1000~1200万円未満:5.5%
  • 1200~1400万円未満:4.3%
  • 1400~1600万円未満:4.3%
  • 1600~1800万円未満:4.2%
  • 1800~2000万円未満:3.2%
  • 2000~2500万円未満:7.1%
  • 2500~3000万円未満:6.6%
  • 3000~4000万円未満:8.7%
  • 4000万円以上:18.8%

最低限必要な貯蓄額や、安心できる貯蓄額は世帯によって異なります。

次章では、公的年金「国民年金・厚生年金」の平均月額を確認していきましょう。