1. 年金制度のおさらい！国民年金と厚生年金の違いとは？
まずは年金制度の確認をしましょう。
日本の公的年金制度は、「国民皆年金」となっています。
【写真1枚目/全5枚】日本の公的年金は「2階建て」のしくみ
出典：日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」（令和4年4月）、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成
20歳以上の全ての人が加入する国民年金と、会社員が加入する厚生年金などによる、いわゆる「2階建て」と呼ばれる構造になっています。
国民年金のみに加入している人（自営業者などの第一号被保険者）は、毎月保険料を自分で納めます。
厚生年金や共済年金に加入している人（会社員や公務員などの第二号被保険者）は、毎月の保険料を会社と折半で負担し、保険料は毎月の給料から天引きされます。保険料は収入に応じて異なります。
専業主婦など扶養されている人（第三号被保険者）は、個人としては保険料を負担する必要はありません。
老後には原則、全ての人が「老齢基礎年金」を、厚生年金などに加入していた人はそれに加えて「老齢厚生年金」などを受け取ることができます。
このように、公的年金制度は、基本的に日本国内に住む20歳から60歳の人が保険料を納め、その保険料を高齢者などへ年金として給付する仕組みとなっています。
出典：日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
ちなみに令和4年度の国民年金の満額は「6万4816円」です。
