10月27日に衆議院議員総選挙が行われます。石破茂氏が新たに首相に就任し10月1日に新内閣が発足してから、異例の早さでの解散総選挙となりました。さらに経済・景気対策や少子高齢化などの社会問題に対して、国民の関心が高まっていることから、今回の選挙は特に注目を集めています。
そこで今回は、東京都第24区(八王子市の一部)における立候補者6人のうち、無所属・萩生田光一氏と立憲民主・有田芳生氏の情報をおさらいします。
1. 東京都第24区(八王子市の一部)立候補者・萩生田光一氏の基礎情報
まずは、萩生田光一氏のプロフィールや公約についてみていきましょう。
当選6回の前職・萩生田氏は1963年生まれ、明治大学商学部を卒業後、1991年に当時では最年少の27歳で八王子市議会議員に初当選しました。東京都議会議員を経て、衆議院議員を6期務め、内閣官房副長官、文部科学大臣、経済産業省大臣、自民党政務調査会長を歴任しました。今回の選挙では「無所属」として出馬しています。
2. 萩生田光一氏の公約
文部科学大臣、経済産業省大臣を務めた萩生田光一氏は、教育分野や経済分野に強く、公約では、国内生産体制の再構築と中小企業を含めたグリーントランスフォーメーション(製造段階からCO2を出さない経済社会システム)の推進を掲げています。経済分野ではこのほかにも、社会課題の解決につながるスタートアップ企業の支援によって雇用と税収増などに取り組むとしています。
教育分野では、八王子市内の21大学をつなぐコンソーシアムで八王子発のスタートアップ企業を育成する方針です。
3. 萩生田光一氏が掲げるGX政策とは?
政府は中小企業を含むGX政策を推進しています。そのための財源として、GX経済移行債を発行し、今後10年間で20兆円規模の支援を行うこととなっています。2024年2月には第1回債の入札が実施され、現在は発行総額が総額2兆6485億円に上っています。また、カーボンプライシングを導入し、企業間での排出量取引を2026年度から本格稼働させます。さらに、中小企業向けに省エネ補助金を創設し、エネルギー診断や運用改善提案を行うことで、省エネの取り組みを支援していきます。
次ページでは、有田芳生氏について紹介します。