1.1 70歳代「おひとりさま」貯蓄0~3000万円以上までの分布(平均と中央値)

  • 金融資産非保有:28.3%
  • 100万円未満:5.2%
  • 100~200万円未満:4.0%
  • 200~300万円未満:4.2%
  • 300~400万円未満:4.6%
  • 400~500万円未満:3.0%
  • 500~700万円未満:8.8%
  • 700~1000万円未満:4.8%
  • 1000~1500万円未満:5.6%
  • 1500~2000万円未満:5.8%
  • 2000~3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:16.1%
  • 無回答:1.2%
  • 平均:1433万円
  • 中央値:485万円

平均は一部の富裕層の影響を受ける一方で、中央値とはより実態に近い数字となっており、中央値と平均値が大きく乖離している場合、金融資産がある人とない人との間の格差が大きいと考えられます。

70歳代で3000万円以上保有する世帯は16.1%ですが、一方100万円未満の世帯は5.2%。

また、貯蓄ゼロは28.3%と10人に3人です。70歳代世帯の貯蓄額は二極化していることがわかります。

これに対して70歳代が受け取れる年金額を見てみましょう。

2. 70~79歳までの年金月額「厚生年金と国民年金」はいくらか

日本の年金は2階建てとなっており、国民年金と厚生年金のどちらを受け取れるかによって金額は変わります。

では、平均的な月額はいくらでしょうか。厚生労働省「厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」」によると、以下のような統計が出ています。図表より、70~79歳までの1歳刻みの平均額も確認しましょう。

2.1 国民年金(基礎年金)の平均年金月額

  • 男性:5万9013円
  • 女性:5万4346円
  • 平均額:5万6368円

2.2 厚生年金の平均年金月額

  • 男子16万3380 円
  • 女子10万4686円
  • 平均額:14万3965円

※国民年金部分も含む

1階部分の国民年金は一律の保険料を払うため、男女差がそこまで見られません。

一方で、厚生年金の受給額の平均では男女に約6万円の差があります。厚生年金の金額は現職中の年収と保険料を収めた期間で決まるため、個人の差が大きく生まれやすいです。そのため、ご自身の受給予定額を知ることが大切です。

いずれにせよ、単身世帯の老後の生活費を年金だけでカバーすることは難しいように思われます。