節税効果のあるiDeCoは、ほとんどの人が入れる制度になったということで最近ますます人気が高まっていますよね。しかし、iDeCoのいいところは、ある人にとってデメリットとなることも。今回はiDeCoに加入するべきかどうかを検討するために、あえてiDeCoのデメリットを考えてみましょう。
あくまで投資、だから不確実性が高い
大前提として、iDeCoは投資。投資対象には定期預金タイプのものや保険タイプなどの「元本確保型」の商品も用意されていますが、「元本保証」ではないので注意が必要です。
また、iDeCoの主な投資先は投資信託。投資信託も決して怖いものではありませんが、元本割れしないとは言い切れません。いずれにしても、投資商品であり不確実性が高いからこそお金が預金より大きくふえるということもあるのです。
メリットとデメリットをよく調べて、自分にとってどちらが大事なのかを考える必要があります。また、全額を投資信託にしたり、全額を定期預金にしたりしなくてもいいので、自分が納得できる割合で商品を組み合わせていきましょう。
家計に不安がある人、赤字の人
今の時点で家計に不安がある人、もしくは毎月の家計が赤字になるような人にiDeCoはオススメできません。iDeCoはあくまで老後資金形成のための制度。ですから、よっぽどのことがない限り、60歳まで引き出すことができないのです。
ということは、逆に60歳になるまでは月額の掛金は家計からの純粋なマイナス。60歳になるまで月額2万円を拠出するとしたら、毎月2万円は家計から引かれてしまい、自由に使えるお金が2万円減ることになるのです。
老後の資産形成も、iDeCoだけでは足りない可能性が大いにあります。今から毎月2万円を30年間積み立てたとすると積立金額の合計は720万円、リターンが年率5%だったとしてもリターン分を合わせて1600万円ほど。これで老後資金が十分であると言えるでしょうか。
こうして考えてみると、iDeCoだけを老後資金のアテにするのも怖いので、他に積立預金や投資などでお金をふやす必要があります。そうするためにも、現在家計が赤字と言う場合、まずは生活の立て直しからするべきでしょう。
収入にムラがある人
収入にムラがあって、多くもらえるときもあれば少ないときもあるという人にも、iDeCoはオススメできません。
毎月一定の額を積み立てていくiDeCo。拠出金額を変更することもできなくはないのですが、毎月1月から12月の間で年1回だけしか変更できません。つまり、基本的には変更がなく、毎月コンスタントに資金を積み上げていける人でないと厳しいというわけです。
そう考えたときに、収入にムラがあると上手にお金を積み立てていけない可能性があります。今月は余裕があるからとか、今月は余裕がないとかそういうことで簡単に変更できるものではないんですよね。収入にムラがあると拠出金額を確保しづらい状況が生まれてしまいます。
まとめ
いかがでしたか。iDeCoのいいところばかり書かれているWebサイトも多いので、よくわからなくなってしまう人も多いと思います。確かにiDeCoはいい制度ですが、自分に本当にフィットしているのかも同時に検討する必要があるということには注意してくださいね。
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LIMO編集部