5. 用途別!老後資金を貯める運用方法
ここからは用途別にどのような方法で老後資金を貯めることができるのかについてご紹介します。
まずは、老後の資金として、先ほど挙げた公的年金があります。この年金だけでは足りていない部分をご自身の資産運用でカバーするといった考え方が基本になります。
5.1 老後資金をまとめて受け取りたい場合
退職金のように老後の資金をまとめて受け取ることができる運用方法については、複利の効果を活用して資産運用を行うとよいでしょう。
複利とは運用で得た利益を再度投資に回すといったイメージで、運用期間が長ければ長いほどその効果は大きくなります。
具体的にはNISAやiDeCoなどの投資信託や変額保険といった金融商品が複利での運用方法となります。
5.2 老後資金を分けて受け取りたい場合
国民年金や厚生年金のように一定期間に分けて老後の資金を受け取る運用方法です。
具体的には債券での運用方法が挙げられ、運用期間中に一定の利子が受け取れるものです。イメージとしてはこの利子を年金の上乗せ部分にするといった方法になります。
この運用方法は、年齢が高く、運用期間を長期で確保できない方に適しているといえます。
今回は上記の2パターンをご紹介しましたが、運用方法はさまざま。ご自身にとって最適な方法を、リサーチして見つけていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「第17回社会保障審議会年金部会の資料「令和6(2024)年財政検証結果を踏まえた今後の年金制度改正の議論について」」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
真溪 佳貴