もうすぐ待ちに待った夏休み。旅行や帰省の計画を立てている方も多いのではないでしょうか?日頃から自宅の防犯は大切ですが、長期休暇中に不在にする際は、より防犯意識を持つことが重要です。

今回はアットホームの調査をもとに、長期休暇中の防犯対策や一人暮らしをしている人の防犯意識、防犯面で安心できる住まいの条件・設備などを紹介します。また、一人暮らし経験者のエピソードから、どのような対策が必要なのかを探ってみたいと思います。

1. 【夏の防犯対策】長期不在時の防犯に不安に感じている人は4割以上

アットホームが過去2年以内に防犯を意識して住まい探しをし、現在賃貸物件で一人暮らしをしている人を対象に実施した調査で、長期で不在にする際、自宅の防犯についてどのように感じるかを聞いたところ、「非常に不安」「やや不安」が合わせて44.0%でした。4割以上の人が長期休暇で不在にする際の防犯に不安を感じているようです。

実際に長期休暇時に行っている防犯対策については、「カーテンを閉める」「戸締りを念入りに確認する」がそれぞれ半数を超えました。そのほか、「玄関や窓に補助錠を付ける」「SNSで長期不在であることを公表しない」など、賃貸物件に住んでいる人でも工夫しながら長期休暇時の防犯対策を行っていました。

半数以上が長期不在時に防犯対策「カーテンを閉める」「戸締りを念入りに確認する」などをしている

資料

出所:アットホーム株式会社「住まい探しと防犯意識の実態調査」

2. 【夏の防犯対策】防犯に対する意識は変化した?

近年、防犯に対する意識はどのように変化しているのでしょうか?

アットホームの調査では、防犯に対する意識について直近2年程度で「高くなった」「やや高くなった」と回答したのは49.5%でした。防犯意識が高くなった理由を聞くと、「物騒な事件が増えたと思うから」「身近で盗難が発生したから」というコメントが上がるなど、犯罪件数が増えたと感じている人が多いようです。

<防犯意識が高くなった理由>

  • 物騒な事件が増えたと思うから(30代男性)
  • コロナ禍で家にいることが多くなったから(40代女性)
  • 高齢者を狙った事件が増えたから(60代女性)
  • 身近で盗難が発生したから(30代男性)

半数が直近2年で防犯に対する意識が高まったと回答

グラフ

出所:アットホーム株式会社「住まい探しと防犯意識の実態調査」

さらに、アットホームの調査では「これまでに自宅または自宅周辺において防犯面で不安を感じたことがある」人はなんと4割以上でした。その後引越しを検討している人も多く、「引っ越した」人は15.4%、「検討したが引っ越さなかった」人は29.4%でした。実際に不安を感じて引っ越したことがある人も少なくないようです。

「これまでに自宅または自宅周辺において防犯面で不安を感じたことがある」人は4割以上

グラフ

出所:アットホーム株式会社「住まい探しと防犯意識の実態調査」