くらしとお金の経済メディア「LIMO」を運営する株式会社ナビゲータープラットフォームでは、読者を対象にさまざまなカテゴリーのアンケートを実施し、ユーザーの本音を調査しています。今回は完全ワイヤレスイヤホンをテーマに、購入した商品の価格帯や購入基準を調べてみました。
「完全ワイヤレスイヤホンに関するアンケート」の概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査実施期間:2024年5月17日(金)~6月6日(木)
- 有効回答数:509名
【完全ワイヤレスイヤホンの独自調査】約半数が所有
AppleのAirPodsシリーズを皮切りに市場が拡大した完全ワイヤレスイヤホン。各社からこだわりの機能を搭載するモデルや購入しやすい低価格帯のモデルが登場するなど選択肢が広がり、すでにカテゴリーとして確立されたように思われます。
今回の調査でも「現在、完全ワイヤレスイヤホンを所有していますか?(N=509)」という質問に約半数の45.4%が「所有している」と回答しています。
【完全ワイヤレスイヤホンの独自調査】音質の次に重視しているのは「価格」
前の設問で完全ワイヤレスイヤホンを「所有している」と回答した人に「完全ワイヤレスイヤホンを購入するときに重視したポイント」を聞きました(N=278)。結果は以下の通りです。
- 音質の良さ 62.9%
- 価格 61.5%
- バッテリー持ち 40.6%
- フィット感 36.0%
- デザイン性 33.1%
- コストパフォーマンスの良さ 30.9%
- 機能性(アプリ連携など) 20.9%
- ブランド 16.9%
- 頑丈さ 13.3%
- 大きさ 6.5%
- その他 6.5%
購入時に重視するポイントとしてもっとも選ばれたのは「音質の良さ」でした。イヤホンの本質的な価値ということもあり、62.9%が重視したと回答しています。
「音質の良さ」の次に回答者が多かったのは「価格」です。回答割合は61.5%とトップに僅差で、重視しているユーザーが多いことがうかがえました。以下、「バッテリー持ち(40.6%)」「フィット感(36.0%)」「デザイン性(33.1%)」と続きます。
【完全ワイヤレスイヤホンの独自調査】多数派は「1万円以下」
完全ワイヤレスイヤホンの所有者はどれくらいの価格帯のモデルを使用しているのかも聞いてみました(N=278)。結果は以下の通りです。
- ~999円 2.2%
- 1000~2999円 14.4%
- 3000~4999円 16.2%
- 5000~9999円 25.2%
- 10000~19999円 18.0%
- 20000~29999円 8.3%
- 30000~39999円 6.5%
- 40000~49999円 1.4%
- 50000円~ 0.7%
- 分からない・覚えていない 7.2%
ボリュームゾーンとなったのは「5000~9999円」で25.2%。2番目に多かったのが「10000円~19999円」で18.0%、3番目に多かったのが「3000円~4999円」で16.2%でした。
「完全ワイヤレスイヤホンといえばAirPods」というイメージがありますが、AirPodsの価格帯が1万9800円~3万9800円(税込、Apple公式ストア価格)ということを考えると、今回の調査結果で該当する価格帯の比率は意外と低い印象でした。AirPodsのラインナップがない1万円以下が57.9%で多数派となっています。
【完全ワイヤレスイヤホンの独自調査】次に買うならどんなモデル?
完全ワイヤレスイヤホンを所有していない人も含めて、次に購入するならどのようなモデルがよいのかについても聞いてみました(N=509)。結果は以下の通りです。
- ~999円 2.9%
- 1000~2999円 11.2%
- 3000~4999円 18.7%
- 5000~9999円 28.3%
- 10000~19999円 21.2%
- 20000~29999円 6.3%
- 30000~39999円 2.9%
- 40000~49999円 1.0%
- 50000円~ 1.0%
- 分からない・覚えていない 6.5%
まず価格帯は「5000~9999円」がもっとも多いという結果になりました。比率は28.3%で、先の質問で聞いた「現在所有している完全ワイヤレスイヤホンの価格帯」より3.1ポイント高くなっています。1万円以下という切り方でも61.1%と先の質問の57.9%を3.2ポイント上回りました。
「新たに購入する、あるいは買い替えるときに重視するポイント」は「すでに所有している完全ワイヤレスイヤホンを購入したときに重視したポイント」と上位の項目は同じでした(N=509)。
- 音質の良さ 77.6%
- 価格 64.0%
- バッテリー持ち 56.2%
- フィット感 45.8%
- コストパフォーマンスの良さ 36.1%
- デザイン性 33.0%
- 機能性(アプリ連携など) 24.8%
- 頑丈さ 20.4%
- ブランド 11.8%
- 大きさ 9.8%
- その他 2.8%
上から順に「音質の良さ」「価格」「バッテリー持ち」「フィット感」という並びです。ただ5番手は「デザイン性」ではなく「コストパフォーマンスの良さ」が上にきています。AirPodsは高価ということもあり、次の完全ワイヤレスイヤホンには「より安くて音質が良いもの」を求めるユーザーが増えているようです。
参考資料
大蔵 大輔