1.2 アジアの富裕層はガストロノミー(食事)体験を重視する

調査によると、回答者の62%以上が母国の料理よりも「馴染みのない地元の味を探求することを好む」と回答しました。

近年、日本の観光庁でも「ガストロノミーツーリズム」が推進されています。

聞き慣れない言葉かもしれませんが「ガストロノミー」とは、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しむことを指します。

つまり、食を通じてその土地の文化に思いを馳せることが「ガストロノミー」というわけです。

【写真1枚目/全3枚】富裕層の約8割が訪問先での新しい食体験を重視。日本には富裕層が何パーセントいる?次ページで見る

富裕層へのアンケート結果

出所:マリオットインターナショナル「New Luxe Landscapes」

調査によると、富裕層旅行者がホテルを選ぶ際、その81%が「良い食事体験ができるかどうか」を重視するようです。

観光庁が7月19日に公表した「インバウンド消費動向調査」によると、訪日外国人旅行者の飲食費は2024年4-6月期で4655億円となっています。

これは宿泊費や買い物に次いで多い金額となっており、アジア圏の富裕層が訪日した際には「ガストロノミーツーリズム」によって、経済効果を最大化できるかどうかがキーワードになってくるかもしれません。