6. 「公的年金だけに頼る老後は不安…」そう感じたら
「公的年金だけに頼る老後はやっぱり不安…」と感じる方は、先手先手で老後資金の準備をスタートしていきましょう。預貯金と並行して資産運用でお金に働いてもらうしくみを作っていくのも一案です。
NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、少額からの投資を後押しする国の税制優遇制度。初心者でも比較的取り組みやすい仕組みなので、活用を検討してみてもよいでしょう。
6.1 NISA
通常、投資信託などの金融商品に投資を行った場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当には約20%の税金がかかります。NISA口座ではこれらが非課税で運用できます。
2024年1月から新制度がスタートし「つみたて投資枠」「成長投資枠」の併用が可能となりました。積立投資は文字通り「つみたて投資枠」で行います。
6.2 iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)
「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」は運用時の利益が非課税となっており、年金受け取り時も税制優遇措置があります。
また、掛け金が全額所得控除の対象となるため、所得税、住民税の節税効果も期待できます。
NISA・iDeCoともに、各金融機関がそれぞれの持ち味を生かしたサービスを展開していますので、自分に合う使いやすいものを選んでいけたらよいですね。
ただし、預貯金とは異なり投資には元本割れのリスクが伴います。制度のしくみや商品内容を理解し、納得した上で自己責任で行う姿勢が大切です。
参考資料
西村 翼