2024年度の年金は2.7%の増額となり、6月14日から支給がスタートしました。次回の支給は8月15日となっています。
年金は2年連続の増額改定となりました。また2024年6月から定額減税も始まっており、手取りが増えた人も多いでしょう。
2024年度の厚生年金は、モデル夫婦世帯で23万483円。2ヶ月に一度の支給のため、1回あたりの額面支給額は約46万円となります。
これはあくまでもモデル夫婦世帯のため、理論上は「約67万円」支給される夫婦もいます。
本記事では年金制度の仕組みや、「約46万円」「約67万円」支給される夫婦の違いについて解説していきます。
1. 公的年金の仕組み
まずは日本の年金制度について改めて確認しておきましょう。日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」があり、図のように2階建ての構造となっています。
1.1 国民年金(基礎年金):1階部分
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:保険料の納付期間によって決定。2024年度の満額は月額6万8000円(67歳以下の場合)
1.2 厚生年金:2階部分
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
年金は原則として偶数月の15日に行われ、一度に2ヶ月分が振り込まれます。
なお、老齢年金ではなく障害年金や遺族年金を受給する方もいますが、ここでは割愛します。年金の種類によって金額に差が出るため、自分が加入している内容を把握しておきましょう。