4. 【厚生年金】月15万円だと思っていたら「30万円」も振り込まれた!使っていいの?
厚生年金が手取りで「月15万円」のはずが、年金支給日に指定口座には「30万円」も振り込まれていた!と驚かれた方もいるのではないでしょうか。
いったいなぜ2倍の「30万円」が振り込まれたのかを確認していきましょう。
まず、年金支給は2ヶ月に1度、偶数月の15日と決まっています。
15日が土日祝祭日となる場合は、その直前の平日に支給されます。
そして、年金は毎月支給ではないため、年金支給日には2ヶ月分がまとめて振り込まれるのです。
たとえば2024年6月14日は年金支給日でしたが、この日に支給されるのは4月分と5月分の2ヶ月分。
年金の手取り額が月15万円の方は、2ヶ月分となる30万円が振り込まれています。
すべて「使ってもいい」お金ではありますが、翌月の7月に年金の振り込みはありません。6月に振り込まれた金額が2ヶ月分であることを理解して、計画的に使う必要があります。
5. 公的年金の仕組みを知り、無理のない老後計画を
ここまで、公的年金の制度をおさらいしてきました。
まずは、受け取る年金の額面と手取り額は異なることを頭に入れておきましょう。年金の額面からは、税金や社会保険料が天引きされます。
また、年金の支給は毎月ではなく2ヶ月に1度ですので、きちんと計画を立てて使いすぎないよう気をつけましょう。
そして、年金を受け取るまで時間がある現役世代の方は、自身の年金の見込み受給額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することから始めましょう。
それから、どのような老後生活を送りたいか自身の理想について考えてみてください。年金だけで足りるのか・足りないのか、どちらにせよ早い段階で把握できると対策の選択肢も多くあります。
受け取る年金額については、年金の種類や加入期間、現役時代の収入によって増減します。働く環境を変えることも、老後の対策のひとつと言えるでしょう。
その他にも、資産運用や私的年金を活用するなど対策方法はさまざまありますので、目的に適した対策を始めていきましょう。
これを機にご自身の「理想の老後」について計画を立ててみてはいかがでしょうか。
参考資料
LIMO編集部