3.3 交通・通信
通信費の節約方法として、まず格安SIMの導入が挙げられ、大手携帯キャリアよりも通信費を大幅に下げられます。
格安SIMの導入は難しいと感じる方も、今契約している料金プランが本当に適切か、不必要なオプションが付いていないかを一度チェックしてみてください。
また、固定電話の使用頻度が少ないなら解約を検討してみましょう。
交通費については、短い距離なら電車・バスを使わずに徒歩で移動するのも良いです。適度なウォーキングは、足腰の健康維持にも役立ちます。
公共交通機関を利用できる環境なら、車を処分すればガソリン代に加え駐車場代や自動車税などもカットできます。
3.4 教養・娯楽
趣味に関する出費の節約方法はさまざまです。
たとえば読書であれば、購入を止めて図書館で借りれば無料で読めます。
買った場合も、新品に近いきれいな状態ならフリマアプリで売却しやすく、節約につながります。
マンガ・映画・音楽などについては、その都度支払うよりもサブスクに加入するほうが節約になるケースも。
逆に、あまり利用していないサブスクなら解約したほうが良いでしょう。
3.5 交際費
定年後は自由になる時間が増えるため、交際費が増えてしまう方もいます。早い段階で友人・知人との付き合い方を見直しましょう。
自分の生活を第一優先で考え、経済的に無理のない範囲で付き合うことが重要です。
4. まとめにかえて
65歳以上の高齢世帯の家計収支の状況は、夫婦のみ・単身ともに赤字の状態です。
年金収入のみでは生活できず、貯金を崩したりその他の収入を得たりして暮らしていることが窺えます。
政府が検討している追加給付金が実現すると家計が助かる世帯も多いと思われますが、家計を見直して持続的に黒字にしていくことが必要です。
紹介した改善方法をヒントに、ぜひ支出の削減にトライしてみてください。
参考資料
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年) 平均結果の概要」
- 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット「野菜、食べていますか?」
安藤 真一郎